水耕栽培では発芽野菜のように水のみで育てることができる野菜もありますがほとんどの場合は土耕栽培同様に肥料を使用します。
水耕栽培で使用する肥料は固形肥料では無くほとんどの場合、液体肥料となります。
固形肥料では一般的に水への浸透度が薄くなってしまい肥料の効果が半減してしまうからです。
ではその液体肥料はどのようなものがあるのか?安全であるのか?などをここではご案内致します。
液体肥料には化学肥料と有機肥料の2種類があります
水耕栽培のメインである水そのものは栄養素をほぼ持ち合わせておりません。
土耕栽培の土のように栄養素を含んでいるという訳ではありませんので通常野菜等を水耕栽培で育てる際は必ず液体肥料を混ぜます。
その液体肥料には主に化学肥料と有機肥料の2種類が存在しています。
化学肥料とは野菜や植物が必要な栄養素を人工的に作り上げ液体化した肥料です。
有機肥料とは人の手を加えることなく発酵等による生物的な融合で生まれた自然な肥料となります。
化学肥料は有害で有機肥料は安全なのか?
ここで良く誤解されるのは化学肥料は人工的なものなので体に有害な肥料で有機肥料は自然発酵で作られているので安全性が高い等と言われることがあります。
しかし、これは誤解であり、化学肥料には農薬等の人の体に有害な物質が使用されているものはありません。
化学肥料はあくまで成長に必要な栄養素を人工的に集めて作られたものであり、メ-カ-も安全性の基準を高く維持して作っている液体肥料です。
有機肥料は自然由来の肥料でありますのでこちらも人体に対しては安全性が高い肥料となります。
ですので化学肥料や有機肥料は安全性の高い肥料であることは間違いありません。
肥料として野菜や植物に対しての効果も同じ位なのか?
どちらも液体肥料として効果がわかりやすい肥料かと言われると実は化学肥料の方が効果がわかりやすい肥料です。
有機肥料は化学肥料と同様の効果を持つものを市販で購入すると非常に高くつきます。
自然由来のものである為、成分が植物や野菜に必要な量だけ含まれているかを想定して作るのに手間と時間、費用がかかります。
その為、自身で作る方も多くいらっしゃいますが、市販の化学肥料と同様の効果をもたらす有機肥料を作るのは難しい作業となります。
その点、化学肥料は量産化されておりますので安く必要な栄養素をしっかり含んでいますのでこちらが効果としてはわかりやすい肥料となります。
いずれにしても安全性は高い肥料ですので目的に応じて使い分けて頂くのがベストな選択だと思います。