手軽に野菜が育てられて自分で育てた野菜を食べるという楽しみから最近注目を集めている水耕栽培。
水耕栽培で育てられるものと言えばリーフレタス、トマト、キュウリなどが育てやすく収穫量も多く人気の野菜たちです。
しかし、ここでは少し変わった野菜、料理の名脇役である「わさび」の栽培を水耕栽培で育てることが出来るのかを見ていきたいと思います。
元々は水耕栽培で育つ野菜や植物
必ずと言っていいほど水耕栽培は土耕栽培と比較されます。
土壌栽培で得られる大きなメリットはその名の通り土を使った栽培であること。
これは野菜本来が持つ生命力を発揮させて栽培する事で大きく力強く栽培する事が出来ます。
では逆に元々水耕栽培で育てられている野菜は無いのでしょうか。
日本食とは切っても切り離す事が出来ない「わさび」がそれです。
水だけを使って栽培されるわけではないので完全な水耕栽培をは言えませんがわさびの栽培場であるわさび田、田んぼの名が付くくらいですの水が重要な役割を果たします。
浅瀬で清流の場所で栽培されるこのわさびの栽培方法は十分に水耕栽培と言えるのではないでしょうか。
ではこのわさびを家庭で出来る水耕栽培で育てる事が出来るのでしょうか。
わさびの種類はどの位あるのか?
まずはわさびの種類を見ていきたいと思います。
わさびは大きく分けて2種類あり、1つは「沢わさび」と呼ばれるものです。
これは清流で育てる種類で皆さんが良くご存じなわさび田で育てられる種類となります。
もう1つは「畑わさび」ですがこれは沢わさびと異なり土で育てたる種類で涼しい湿気の多い畑で育てられるわさびです。
どちらも一般的には2~3年ほどかけて栽培する事で市場で見るわさびとなります。
ではこのわさびを水耕栽培するにはどうしたらよいでしょうか。
まずは育て始めるにはわさび苗から栽培する事になります。
これは種の入手が非常に困難だからです。
わさび苗の中でも「六方沢わさび」という種類は沢でも畑でも栽培が出来る事とネット販売もされていて入手に困ることはないと思います。
水耕栽培でわさびを育てる方法とは?
いよいよわさびの栽培ですが、わさび苗の状態からの栽培開始ですので発芽までの手間が省けることは大きいです。
そして栽培方法ですが、液肥だけの栽培では苗が倒れてしまうので柔らかい川砂やバーミキュライトなどを使って苗を植えます。
できれば流水で育てられるのが望ましいですが家庭では難しいので、液肥が濁ってきたり、少なくなってきたことを観察して液肥のこまめな交換を心がけましょう。
栽培環境としては元々涼しい場所で育つ植物ですので気温は8度から高くても30度を超えないように気を付けてください。
室内の水耕栽培であれば気温や水温、液肥の管理は比較的しやすいと思います。
収穫までは2年くらいはかかりますが、じっくり成長を見守ってあげてください。
収穫できれば根(実)の部分は生わさびとして。葉や茎の部分はてんぷらやお浸しにしても美味しくいただけます。
わさび苗から始めるわさび栽培。ちょっと変わった植物の栽培は今後の水耕栽培ライフに幅を持たせてくれるのではないでしょうか。