水耕栽培で遮光が必要な場面とは

植物が成長するためには光は欠かせません。

きのこ類等の菌類やもやし、ウドと言った光をあまり必要とせずに成長する植物もありますが一般的に私達が食べている野菜等は光を一杯浴びて育った野菜です。

その為、水耕栽培でも光の管理は栽培する野菜や植物の生育に大きく影響を及ぼします。

ここでは光を当てる事ではなく光を遮ることについて書いていきたいと思います。

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やはり光は栽培にはとても重要な要素です

少し水耕栽培から外れてしまいますがまずは植物に生育する為になぜ光が必要なのかを見ていきます。

植物の葉の緑を形成している葉緑体という成分は光を受けることにより二酸化炭素と水分を使って栄養分を生成してこれを茎、幹を通じて植物全体に行きわたらせられます。

この過程が皆さんが良くご存じな光合成と言われている作用となります。

この栄養分を元に根から吸い上げた窒素を結合させて植物の成長に必要なたんぱく質を作り成長をして行くことになります。

ですので光が当たらないと植物は十分な成長をする事が出来ないのです。

そして肥料に多く含まれる窒素ですが成長に必要な栄養分として重要な役割を果たしていることが良く分かるかと思います。

野菜や植物によっては光がいらない場合もあります

次に植物にとって光を嫌っている点を見ていきます。

光合成は葉緑体と呼ばれる成分を持つ植物が行う作用です。

この葉緑体を持たない植物は光合成は出来ないことになります。

この葉緑体を持たない植物は寄生植物と呼ばれる種類になるのですがこれらは水耕栽培でも触れることはないかと思いますので割愛します。

では葉緑体を持っているのに光を必要としない部分があります。

これは「根」で根は当然ながら土の中で成長を続けているので根自体が光が必要となるわけではありません。

葉から生成される栄養分を使って成長をしていきます。

土壌栽培では根に光が当たっている状態と言うのは根が地上にあることになるので根の役目を果たせていません。

ですが水耕栽培では根に光が当たる状況がありますので根に対する光の管理について次に書きたいと思います。

遮光が必要な場面とはどのような時か?

水耕栽培においてはどのような容器でも栽培がする事が出来ますので観賞用として栽培する場合などは透明の容器で栽培する場合もあるかと思います。

この場合は根に光が当たるわけですが水耕栽培では根の部分は遮光が必要と考えています。

それは液肥に光が当たることで液肥の中の雑菌から藻が生え液肥が濁ってきます。

そしてぬめりが発生し最悪の場合は根枯につながってしまいます。

ですので極力遮光することが望ましいです。

観賞用であればハイドロボールなどを使えば根は完全に遮光できるわけではないですが液肥に光が当たることが避けられ見た目も良いです。

野菜栽培などでは容器はバケツなどで根の部分は遮光できます。

茎の根元部分はアルミ箔や100円ショップなどでも売られている銀マットを使用すれば簡単に遮光する事が出来ます。

こうすることで液肥の劣化を抑制する事が出来ますので光を当てる部分、遮光する部分を上手に管理して植物にやさしい水耕栽培ライフをお楽しみください。

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