野菜をおいしく育てるには土耕栽培で有れ、水耕栽培で有れ、肥料は欠かせません。
土耕栽培にはそもそも「土」の中に多量要素と言われる「窒素・リン・カリウム」が含まれておりますが水耕栽培では「水」の中にそのような要素はほとんど含まれていません。
水耕栽培では土耕栽培以上の栄養素を水の中に含ませ液肥を作る必要があるのです。
それでは水耕栽培ではどのような液肥があるのか?、その液肥の作り方も見ていきたいと思います。
水耕栽培で使用される人工的に配合された化成肥料
一般的に水耕栽培に使用されている液肥には主に2種類存在します。
1つ目は化成肥料と呼ばれているものですが、これは一般的にお店等で購入できるものです。
「窒素・リン・カリウム」等を人工的に調合し、その他「カルシウム・マグネシム・硫黄」(中量要素と呼ばれるもの)やその他必要な栄養素が調合されております。
この肥料はもともと原液として販売されていることが多く、育てる野菜によって必要な濃度を薄めて与える液肥です。
液肥の作り方も原液を計量カップ等で指定倍数に薄めて与えるだけですので初心者でも簡単に出来てしまいます。
水耕栽培で使用される自然由来の有機肥料
水耕栽培で使用されているもう1つの液肥が有機肥料と呼ばれているものです。
これは肥料の素材が人工的に作られたものでは無く自然由来のもの、具体的には「枯葉・油粕・糞・微生物の死骸」等を発酵させて肥料にします。
化学的要素が少ない為、人体にはやさしい肥料です。ものによっては「オ-ガニック」と呼ばれるものもあります。
この液肥の作り方ですが単純でペットボトルに入れた「枯葉や油粕」等に適量の水を注いで数ヶ月放置するだけです。
その間に発酵を重ねて自然な栄養素が凝縮した液肥となります。
但し、自然なものなので出来上がりは化成肥料と比較するとにおいもきついですし、栄養素もどの程度のバランスで出来上がっているかは計りかねる部分もあります。
ですのでこの液肥については水耕栽培の上級者向けになります。
目的に応じた液肥を作りおいしい野菜をつくりましょう
オ-ガニックブ-ム等もあり有機肥料は今、注目されております。
しかし、この液肥を作るには発酵の度合を見極め肥料の質を確認できる目が必要となります。
ですので初心者にはあまりおすすめはできない液肥です。
最初から難しい液肥を選択するのではなく自らの習熟度に応じて肥料を選んで水耕栽培で楽しくおいしい野菜をつくりましょう。