水をベースとして野菜を栽培する水耕栽培では葉物野菜やトマトなどの栽培には適した栽培方法です。
ですが逆に土の中で成長する根菜類を育てるのにはあまり向いていないといわれています。
ですが色々な料理にも使い勝手が良い野菜の大根は栽培できないでしょうか。
ここでは水耕栽培での根菜類の栽培方法について見ていきたいと思います。
水耕栽培で大根は育てられるのか?
大根は実も甘く、生でも火を通した料理でも美味しく食べる事が出来ます。
最近は葉の部分が切り取られた状態で売られていることも多い大根ですが葉は栄養価も高くおみそ汁の具や細かく刻んで炒めたふりかけなどは苦みも少なくとても食べやすく栄養が取れる優秀な野菜です。
その大根葉はを育てるのであれば葉の部分を残して切った大根を水につけておくだけで葉は成長するので手軽に育てられる面もあります。
ただ、あおくび大根のような大きな大根を育てるには大根の重さに耐えられる設備が必要であったり大根は外からの刺激を受ける事(土壌栽培で大根の成長の過程での周りの土などと接触する事)ので太くなるともいわれているので水耕栽培ではここまで管理していくことは手間がかかります。
まずは根菜類の栽培に取り組んでみよう
いきなり本格的な大根の栽培を行うには初心者にはハードルが高いので根菜類の栽培に取り組むという観点から「はつか大根」などから始めてみるのはいかがでしょうか。
大根のみとしても小さめなので成長も早く収穫までの期間も短いので根菜類の入門としては手ごろです。
栽培を始めるにあたり身の回りにある材料を使って始めたいのですがどこの家にもあるペットボトルで育ててみたいと思います。
発芽までは他の野菜と同じくスポンジなどの上で栽培をします。
根が成長してきた時にそのままでは葉の重みで倒れてしまうのでバーミキュライトなどを使用して苗を保持してあげる必要があります。
ペットボトルの上半分を切り、下半分に液肥、上半分の飲み口の部分にはバーミキュライトが流れ出無いようにスポンジや不織布などでふさぎ苗支えのバーミキュライトを敷き詰めます。
そしてバーミキュライトが液肥につかるようにペットボトル上下を合体させればキットの完成。あとはバーミキュライトの状態を確認して液肥を交換していきましょう。
日照、温度条件などにも左右されますが20日から30日で収穫が出来るようになると思います。
本格的な大根を栽培する方法は?
水耕栽培ではつか大根を栽培する方法をご紹介しましたがあおくび大根などは水耕栽培では育てられないのでしょうか?栽培できないわけではないですが大根本体が液肥につかる位置と本体の重さを支えられる設備そして本体に刺激が与えられるように継続的な管理が必要となるので本腰を入れて取り組む必要があります。
ですが大きく育つ前の大根の子供の状態であればはつか大根のキットでも栽培する事が出来ます。
土壌栽培では間引かれた大根で疎(おろ)抜き大根と呼ばれるものがありますが間引かれる大根の為市場には全く出回りません。
ですが実も甘くそして大根葉も柔らく甘いのでこの大根の成長過程である子供大根をターゲットに育てるのもアリかと思います。
根菜類の栽培は葉物野菜に比べて手間はかかりますが可能ですので挑戦する価値はあるのではないでしょうか。