何年か前にオーガニックと言う言葉が出回り、化学肥料で栽培された野菜は体に悪い影響があると言わました。
そこで自然にあるものを肥料とした有機肥料を使用した有機栽培が脚光を浴びました。
そんな有機栽培は土壌栽培でも土づくりなどとても手間と管理が必要で有機肥料自体を作るところから手間がかかります。
それでは水耕栽培でも有機栽培は可能なものかご紹介していきたいと思います。
水耕栽培で使用される肥料は化学肥料がメイン
水耕栽培とは土の代わりに肥料を水に溶かして土の代わりとして植物を栽培です。
水に溶かす肥料は液肥と呼ばれ、その名の通り液体の肥料です。
そのため化学的に栄養素を液体に含ませたものになり、土壌栽培で使用される肥料に例えると化学肥料と呼ばれるものになり、水耕栽培では化成肥料が一般的です。
そのな理由ですが、植物が成長するために必要な栄養素がバランス良く配合されていて植物の成長が早く、こまめに液肥の管理、追肥などがいらないことです。
そして雑菌などが繁殖しにくく、液肥が腐りにくいので根枯がしにくく、栽培が比較的容易な為なのです。
化成肥料に対して有機肥料は注意して肥料を作らないと肥料としての役目を果たせず、細菌が繁殖し根枯の原因となってしまい、液肥が腐り匂いも発生してしまいます。
また植物の生育は化成肥料に比較して遅めであることが多いです。
有機肥料ってどのように作ることができるのか?
そんな有機栽培ですが、使用する有機肥料は昔は家庭の生ごみ、クズ野菜などを発酵させてたもの、そして肥しと呼ばれていた人や家畜の糞尿を利用していました。
流石に糞尿を使うわけにはいかないと思いますが、家庭の生ごみを何とか水耕栽培で使える有機肥料にできないかと考える方もいます。
生ごみでも有機肥料は作れます。
ですが調理済みの物(食べかすなど)を使用すると塩分が含まれている場合が多く肥料には向きません。
家庭で有機肥料を作る場合では生ごみの状態で保存しておくことは匂いなどの問題もあり困難だと思いますので、材料を乾燥させるなどして土と混ぜで発行させることで有機肥料は作る事が出来ます。
しかし、今日作って明日使うという事は出来ないので、根気よく土の面倒を見る必要があります
ですので有機栽培野菜は高価であることが理解できるかと思います。
液肥としても有機肥料は売られていたりもしますので、これらを使用するのも手だと思います。
結局、化成肥料と有機肥料はどちらがいいのでしょうか?
オーガニックと言う言葉からは離れますが、現在、野菜は工場でも生産されるようになっています。
これは主に水耕栽培で栽培されています。
虫がつかなく、ばい菌も発生しにくいのです。
ある意味では安全であるともいえます。
また、生育も早いことから量も多く生産され、消費者にとっては野菜を比較的に安く購入できる。
確かに有機栽培と言うように自然界にあるもので栽培された野菜の方が大きな食物連鎖の中では自然であるともいえます。
水耕栽培を取り組んでいる、これから取り組む方々にとってもどちらを選ぶかはそれぞれの思いや考えがあると思います。
手軽に自分で作った野菜を食べたい。
あるいはオーガニック野菜を購入するのは高価だから趣味で有機肥料を使って有機栽培を試してみたいなど色々なスタイルがあると思います。
思い思いに水耕栽培を楽しんでいただきたいです。