水耕栽培を行う上で野菜を育てる容器は重要な役割を果たします。
特に結実する野菜類等は成長の過程で背丈が伸びていくものが多く、2mを超えるものも少なくありません。
きゅうりやトマト、ナス等は成長の過程で収穫前は弦が1~2mをはるかに超えていきます。
そんな中で今回はきゅうりの栽培においてペットボトルを容器として使用し水耕栽培で育てる方法を案内いたします。
ペットボトル容器を使用するメリット・デメリット等も合わせて案内致します。
きゅうりをペットボトル容器で水耕栽培する方法
まず、容器となるペットボトルですができれば2リットル容器を用意頂き、上から3/4の位置、人間で言う首根っこのあたりを切り取ってください。
切り取った首部分をさかさまにして容器の先端部分と胴体部分を接合して容器全体は完成です。
容器に溶液を注入し先端にスポンジを押し込みます。
ここで、種から栽培することも可能ではありますが、予め別の場所で発芽させたきゅうりの苗(2~3cmのもの)をスポンジごと容器先端にさしてしまう方法が初心者には良いと思います。
溶液を吸収しやすくする為に当初はスポンジと溶液がしっかりと浸るようにしましょう。
苗が大きくなると根が伸びてスポンジをこえて直接溶液にはり巡りますのでそれまではスポンジの乾き具合をチェックしましょう。
きゅうりの苗は高さが出るのでネットで対策
きゅうりの苗は成長すると弦がドンドン上に向かって伸びていきます。
ペットボトル容器のみですと安定性を損ない、倒れてしまう可能性があります。
弦が30cmを超えたあたりから弦が絡むことが出来るように挿し木を設置しましょう。
更にきゅうりはその挿し木を上に向かって伸びていきますので、ある程度の高さになる場合は、庭やベランダの窓沿いにネットを張って弦を絡ませるのが良いです。
その過程で花を咲かせ、受粉をし、最終的に実を付けていきます。
外に出すとどうしても害虫や病気の心配が出てきますが、これはこまめにチェックをしてかかってしまった場合はしかるべき対策をとりましょう。
ペットボトル容器はきゅうりの成長におうじて見直しを
ペットボトルは手軽に手に入り、素材も軽くて丈夫、特に飲料水容器ですので液体への耐久性に優れています。
2リットル容器は発芽から苗の成長過程において溶液量もフィットしており、サイズもコンパクトで屋内でも栽培が可能となり非常に適しています。
しかし、ある程度大きくなってしまうと逆に苗を支えきれなくなり、倒れてしまう等、安定性に欠けてしまいます。
ですので、苗の大きさ50~70cmを1つのメドとして更に大きく安定性のある容器(例えばバケツやペットボトルを繋げて大きくする等)に差し替えを行いましょう。