通常、野菜を育てる場合、土耕栽培であれ水耕栽培であれ、不足している栄養素を含んだ肥料を混ぜて育てています。
肥料を入れることで大きくしっかりとした野菜が育つからです。
肥料と聞くと「体に良く無いもの」が混ざっているのではないかと思われがちですが、化学肥料以外にも有機肥料等、様々な種類の肥料があります。
そもそもこのような肥料無しでも野菜を育てることはできるものでしょうか?
本来、水耕栽培は土耕栽培よりも肥料が必要
水耕栽培は土を使わず「水」を利用して栽培する方法ですが、そもそも「水」には野菜を育てるのに必要な栄養素が絶対的に不足しています。
土耕栽培の「土」には「水」とは異なり野菜に必要な栄養素である三大要素「窒素・リン・カリウム」が含まれています。
ですので、水耕栽培で野菜を育てる際は、土耕栽培以上に様々な肥料を活用する必要があります。
では、水耕栽培では肥料なしで野菜は育たないということでしょうか?
肥料なしでも育つ野菜はどのようなものがあるのでしょうか?
水耕栽培で肥料なしで野菜が育つかという問いかけに対しての答えというと「YES」になります。
例えば、育てるのに簡単なものから挙げると、スプラウト系(ブロッコリースプラウトやカイワレ大根、豆苗等)は肥料なしでも栽培可能です。
また、ハ-ブ系でもクレソンは肥料がなしても育つと言われています。
どちらかと言えば結実する野菜では無く、細身の茎からなる葉っぱが多く、種蒔きから概ね1ヶ月以内に収穫が可能な野菜となります。
しかし、本来は「窒素・リン・カリウム」の三大要素とそれ以外にも野菜によって必要な栄養素を肥料に含んで栽培することがベストです。
水耕栽培で手軽に育てられるスプラウト系は栄養素も高くおすすめ
肥料なしで育つスプラウト系は水耕栽培では比較的相性の良い野菜です。
大きなスペ-スも複雑な装置も、細かい管理も一切必要無く、光の当て具合と適度な水分補給、清潔な環境維持が可能であればスクスクと育ちます。
極端な話ですがご自宅にあるコップと水分、種の下地となる脱脂綿やスポンジがあり、日の光があたる場所があればすぐに始められます。
種蒔きから順調に進めば2週間程度で新鮮なスプラウトが収穫可能となります。
スプラウトは栄養価も豊富で、特に今流行のブロッコリ-スプラウトはブロッコリ-の新芽であり抗酸化作用が強くガン予防に効果を含む要素が含まれている人気の野菜です。
ス-パ-等でも手軽に販売されていますが、ぜひご自身でブロッコリ-スプラウトを育てて頂きたいと思います。