植物を栽培する上で重要な要素の１つである光源。屋外栽培の場合は太陽光を利用しますが、水耕栽培のような屋内が中心の栽培方法では太陽光以外に他の光源、例えばライトが必要となります。
様々なライトがある中で現在水耕栽培で使用されているものには白熱電球や蛍光灯やLED照明があります。
そんな中で、ここ数年水耕栽培で使用されるライトはLED照明が普及しつつあります。
それはどうしてでしょうか？
蛍光灯とLED照明それぞれの寿命はどのくらい？
蛍光灯とLED照明はどの位の時間使用することができるのだろうか？一般的に蛍光灯は約６,０００時間～１２,０００時間と言われているのに対してLED照明は約４０,０００時間の使用が可能と言われています。
１日１０時間使用して蛍光灯は約３年７ヶ月、LED照明は約１１年使用することが可能です。
単純に比較して３倍程度の差があります。
蛍光灯とLED照明の価格差はどのくらい？
それでは価格面はどうでしょうか？蛍光灯とLED照明、ほぼ同じワット数の購入コストはLED照明は蛍光灯の約２倍価格です。
蛍光灯が１,０００円だった場合、LED照明は２,０００円となります。
しかし、電気代という観点で比較すると双方を１年間使用した場合、蛍光灯は約８７０円、LED照明は約６２０円です。
それぞれの寿命が蛍光灯が約３年７ヶ月、LED照明が約１１年と言われています。
１０年使用した場合、蛍光灯のト－タルコストは約１０６,４００円、LED照明は約７６,４００円となり価格差３０,０００円もお得なのです。
LED照明が普及しつつある理由
屋内で水耕栽培に用いられる光源として現在LED照明が様々な面で優れており普及しつつあります。
蛍光灯と比較しても寿命が約３倍と長く、ト－タルコストを比較しても１０年間で約３０,０００円の経済的メリットがあります。
また、LED照明の消費電力は蛍光灯の半分以下なのです。
屋内水耕栽培では１２時間程度、太陽光の代替光源としてライトを照射する必要がある為、経済的なメリットは必須事項となります。
LED照明は技術面においても植物育成に最低限必要な１,０００ルクス以上の光量が出せるようになりました。
その他、白、青、赤と多色の色が発光できるようになり植物育成の過程において適切に使い分けるこも可能となりました。
技術的進歩により経済的メリットが大きくなったLED照明は益々屋内水耕栽培において太陽光の代替光源として普及していくと考えられます。