水耕栽培と言うと真っ先に思いつくイメ-ジは最先端技術を駆使した屋内型植物工場を思い浮かべます。
大手企業が半導体製造工場で使用していた広い屋内工場を流用したケ-ス等はさぞかし費用がかかるのだろうと想像します。
実際にこのような工場は想像通り費用もかかっていますが栽培される野菜の規模を考えるとそれなりの規模となります。
では、果たして全ての水耕栽培がこんなに費用がかかるものなのか見ていきたいと思います。
水耕栽培にかかる費用はピンからキリまであります
水耕栽培は今や先端技術を駆使して24時間植物工場を稼働させながら収穫量を土耕栽培以上に増やすように進められています。
通常の土耕栽培は朝から夕方までのお日様が出ている日中がメインですが水耕栽培は屋内で照明を当て続けて栽培速度を上げ収穫を早くしています。
当然のことながら費用は通常よりも高くなります。
また、ある一定の栄養価の比率だけを多くしたり少なくしたりして病気の方でも摂取できるような機能野菜の栽培等でも利用されており、その研究にも莫大な費用がかかっています。
こう見ていくとやはり水耕栽培はお金がかかる栽培方法だとのイメ-ジを持たれますが実はそんなことはありません。
植物工場のように費用かけて目的を果たす方法と全く費用をかけずに水耕栽培を行う方法も沢山存在します。
費用をかけない水耕栽培の方法
費用をかけないで水耕栽培でも水耕栽培を行う方法は沢山存在します。
例えば使用していないコップと台所にある食器洗い用のスポンジに100均ショップに売っているカイワレ大根の種を用意します。
コップの半分位まで水を注ぎコップの容器の半分と同じ大きさでスポンジを切り取り、水分を十分に浸して上に被せます。
その後、カイワレ大根の種を等間隔で蒔いて暖かい日陰に置き準備は完了です。
早ければ翌日、遅くとも2,3日後には発芽して大きく成長します。日陰の状態で4~5cmまで成長したら日なたで光合成をさせます。
8~10cm程度まで成長したら収穫可能です。
ざっくりとした説明ですが費用は恐らくカイワレ大根の種代位です。
発芽野菜であれば家にある、もっと極端に言うとキッチンにある食器や用具だけでも十分に水耕栽培を始めることが出来るのです。
水耕栽培も栽培の目的や規模により費用が異なります
先述の通り大規模な栽培や機能野菜の栽培等、商用で野菜を水耕栽培する場合は費用対効果を求め先端技術による大規模農業に結びつく為、費用もかかります。
しかし、家庭菜園同様に自分の食べる分であったり栽培を楽しむ目的で行う水耕栽培は費用をかけることなく始めることができます。
是非、個人で楽しむお金がかからない水耕栽培からトライして頂きたいと思います。