水耕栽培で魚の飼育のような水や液肥の交換は必要なのか?と思うことがあります。
水耕栽培の大きなメリットとして土作りの手間がいらないという事が挙げられると思います。
水耕栽培では液肥を正しく作ってあげれば良く、液肥の温度管理、と液肥が少なくなってきたときの追加だけで済みます。
ですが魚の飼育のような水や液肥を全部を交換するまで必要なのかを考えてみたいと思います。
液肥の管理は非常に重要なこととは?
冒頭で水耕栽培は土耕といった土の面倒を見るような手間がかからないと書きましたが、全くの手放しでは野菜は思ったようには育ってくれません。
水耕栽培設備の周囲、液肥の温度管理は当然重要ですし、液肥内の成分、状態も野菜の生育に大きく影響します。
野菜が成長をするために液肥を吸収するので液肥は減ってきます。
そして蒸発もしますので追加は必要です。
ですが、液肥の追加だけでは当然ながら液肥は劣化していきます。
特に日当たりの良い場所で栽培していれば劣化の速度はさらに早くなります。
劣化した液肥では野菜の生育も悪くなってきてしまうので、同じ液肥を使い続けるのは良くないと判断できます。
そこで液肥の交換という事に繋がります。
まずは液肥の維持を心がけましょう
液肥を全交換をするのはそれなりに手間がかかります。
栽培している設備が大きく、液肥も多く使用している場合は尚更です。
できれば交換する頻度を少なくしたいですが、そのためまずは液肥の温度を上げすぎないことが必要です。
液肥の温度が上がりすぎると菌の繁殖が進み、ヌメリが発生し液肥、容器が濁ってしまいます。
そして液肥内の酸素濃度も薄くなってしまい、根枯れになってしまいます。
その酸素濃度を確保にはエアレーションもできれば液肥の状態維持には大きく貢献できます。
果たして液肥状態の維持だけで大丈夫か?
液肥の温度管理、エアレーションをしていても野菜の生育が思ったようにいかなくなることがあります。
野菜は根から栄養分を吸収して育っていきます。
ですが、根から老廃物を出しているという研究結果もあります。
つまり、液肥の追加だけでは液肥の状態は維持できなくなってくることになります。
その為、生育が上手くいかなくなっているとも言えます。
ここで液肥の交換をすることで新鮮な液肥を吸収することができ、生育の活性化に繋がっていきます。
野菜の育ちが悪くなってきたら液肥の交換を検討してみてください。